2013.05.16

精密機器輸送の注意点:機器の破損

精密機器を輸送する際にあってはならないこととして機器の破損があります。精密機器はとてもデリケートな為、通常のトラックで輸送すると、その振動に耐えられず破損してしまったり不具合が生じてしまいます。そこで、専門業者はエアサストラックを使用し振動を抑え安全に運ぶようにしています。梱包も入念に行い、機器が破損しないよう細心の注意を払い搬出・搬入を行いますので、破損という事態にはあまりなりませんが、万が一のことがあります。
例えば、自然災害による被害や突発的な事故などの事態も考慮する必要があります。また、経験豊富なスタッフが輸送していますが、人為的にも誤りがないとはいいきれません。このように万が一にも輸送機器が破損してしまった場合は、機器にもよりますが高額の損害となってしまいます。
その場合には、通常、専門業者では貨物保険(運送業者貨物賠償責任保険)を完備していますので安心できますが、保険内容に関しては業者により異なります。
大まかに、種類はオール・リスク条件の補償タイプと特定の危険による損害を補償する特定危険補償タイプがあります。オール・リスクというのは、雨・雪等の濡れ汚れ・かき傷・盗難・不着・破損・へこみ等です。特定危険補償条件というのは、火災・爆発・衝突・転覆・脱線・墜落・沈没などです。
精密機器の場合、基本的に機器本体については保障されますが、ソフト面は保障されないことが多いです。つまり、パソコンの輸送中にトラブルではパソコン本体だけの保障はできてもで内部のデータトラブルについては保障されません。また、家畜・生動物・貨幣類もてん補の範囲外になるのが一般的です。

人や物に対して保険金が支払われますが、荷造りの不完全や故意による破損の他、渋滞や作業遅れによる損害は対象外です。但し、保険の範囲がどこまでなのか、詳細は依頼する業者に確認する事をオススメします。

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